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けっ!!とか思っててごめんなさい。<(_ _)>

発売当初、結構話題になってましたよね。

当時(今でもですが)なんでもかんでも、「~症候群」という区分けを見つけ出してきては、「~症候群」という言葉で本を売らんとする出版社や著者の思惑見え見えの姿勢に反発を覚えていた私は、この話題になっていた本も「けっ!」って感じで見向きもしなかったものです。

特にこの本は「~症候群プラスドラえもん」で売り上げ効果倍増計画が見え隠れし、反吐がでそうだわ、くらいに思っておりました。中身が発達障害を扱ったまじめな本だとも知らずに・・・

いや、当時の私は、発達障害という言葉?概念?さえ、知らなかったし、また興味もなかったので、たとえ、発達障害を扱った本だということがわかっていてもタイトルに「~症候群」とついていた時点で興味は示さなかったのは同じでしょう。中身を知ってても、知らなくても、当時は絶対にこの本を手に取ることはなかったでしょうね。そして、自分の子供が発達障害でなければ、この本を読むことも永遠になかったかもしれません。
この本を読もうと思ったきっかけは、躁うつ病関連の本を読み漁る中で、ある本の中でこの本が取り上げられていたからでした。

ある本とはこれです。↓

こころだって、からだです

加藤 忠史 / 日本評論社



この本の中での紹介によって、私は、「のび太・ジャイアン症候群」が実はとてもまじめな発達障害を扱った本だということを知り、また、なぜ、のび太・ジャイアン症候群というような形で本を世に出したかの真意を知ることになり、心の底から自分の偏見と自分の思い込みにド反省するに至ります。本当にすみませんでした。

この本が発売された当時、まだ、発達障害という言葉は世の中にほとんど浸透しておらず、一人でも多くの人に、発達障害というものがあるということ。そしてそれがどんなものであるかを知ってもらうためには、本屋に置いてあったときに、人々が興味を抱いてふいに手にとってみたくなるような本でなければならないということ。

そのためには、発達障害という言葉をタイトルの前面に押し出すのではなく、一工夫したタイトルが必要とされたため、「のび太・ジャイアン症候群」といった形で出版する運びになったということです。

発達障害という言葉をそのまま使って本を出しても、それ相応のコーナーでしか扱わないし、そこに興味があるような人しか手にとらないのでは、発達障害というものがあるということを世の中に広げたいという思いは実現されませんものね。

きっとこの本が出版され、きちんと話題になったおかげで、私は、今本屋に行けばたくさんの発達障害を扱った本に出合え、そしてその手の本を探すのに苦労していないのだと思います。特にADHDとLDについてはその貢献に実際その発達障害を抱えた息子を持つ私は深く頭を垂れ厚く御礼を申し上げ、また、当時の私のこの本に対する無視っぷりを頭を地面にこすりつけ土下座する次第であります。

読んで参考になることがたくさんありました。できないことを徐々にできるようにしていく手順の説明。時にイラつく子供との上手い接し方。おなじように発達障害児をもつ親御さんの手記。リタリンについての細かな説明。学校や友達やその周辺との連携の仕方。病気や薬を飲むことについての子供への説明の指南。等々等。。。

特にゴールカードについては、すぐにでも実行できることなので、私もさっそくやってみるつもりでいます。徐々にいろんなことが少しずつ、少しずつ、うまく進んでいけるようになればいいな、と思っています。

のび太・ジャイアン症候群―いじめっ子、いじめられっ子は同じ心の病が原因だった

司馬 理英子 / 主婦の友社



新版のび太・ジャイアン症候群2 ADHDこれで子どもが変わる

司馬 理英子 / 主婦の友社



本当は5までシリーズあるんですが、載せるのが面倒くさいので2冊だけご紹介しておきますね。
(*^_^*)
興味のある方は、本屋やアマゾンなどで探してみて下さい。<(_ _)>
by checkpen | 2013-09-28 01:03 | 発達障害